一向に上達しない
料理を練習する話ぴぽ、ぴこ、ぴこぴこ チューン
びっ、びり、びりびり グサッ
ぱっ、ぱら、ぱらぱら ザクッ
ずっ、ばら、ばらばら ゴック
「......ふふ、ふふふ。」
「はは、あは......はぁ。」
「なんだよこれー!!!」
只今料理中。料理にしては意味のわからない音がある?ぁあー......料理不足なんじゃね?
んで今はちょっと悲惨すぎる出来のもんが出来てしまって叫んでるとこだね。
今まで碌に料理してこなかったから......こんなんじゃ結婚も難しいぞ?ナンチャッテ。
セクハラクソジジィみたいな事言っちゃったな......まぁ、今まで碌に料理してなかったから今お料理を練習中ってこと。がんばれ〜
「まって?焼くってなんです?狐色?は?」
「は?野菜先に入れた方が良いとかあるんですか?意味わかんないです......」
「こがね色って、なんですか〜!!!」
はい、これ、ご覧ください綺麗な黒色!こんな、こんな真っ黒になることあるんですね。
嘘じゃん......こがね色わかんねぇの?黒とこがねは全く違う色なんだけど?ってか狐色わかんねぇは嘘だろ......狐なんてそこらで沢山見るぞ?ほんとにくっっrrrろ。炭の匂い!!
「は〜......屑に食べさせますかね。母上の料理よりかは出来良いでしょうし......」
うっっそやろ???炭以下の料理とかもう材料が炭以下のもんやろ......え、何使ってるんやろ。死人出そうなもんやけど......
「ってかさっきからなんか煩い気が......」
あやべ。普通の地の文っぽくなって誤魔化......あれ、普通の地の文ってどんなだっけな。わかんね〜!!前までやれてたのに......
「呪霊ですかね。丁度いい、料理を食べてもらいますか!」
ひぇ、死ぬッむぐっむむむ___
「......あら?気絶しちゃいましたかね。呪霊には人の食べ物は合わないんでしょうか。味覚がおかしいんでしょうかね。」
「じゃあやっぱりあのカスに食べさせてきますかね。」
「先程のよりはマシな出来のものもありますし!次の料理の時は母上にも言って料理教えて貰いましょう!」
母上に言ってって、さっき自分より料理下手だって言ってなかったか......?まぁ、もう食わなくて済みそうだし、なんでもいいか。
......ってか俺は呪霊じゃねぇし正常な味覚だわぼけ!!料理ド下手!!んぐっ___
Fin